PROJECT
STORY
プロジェクトの裏側
02PROJECT
医療機関向け情報システム開発 プロジェクト編
丁寧な仕事が、より大きなプロジェクトを呼び込む
日本有数の医療機関が行っている、臨床検査の受注・検査結果通知に関する基盤システムの改修に参画。エンドユーザーは全国の病院やクリニックで、共通基盤設計とともにIT環境や他のシステムとの連動など、細やかな対応力も問われます。
プロジェクト始動当初からPMを担当する企画開発課のと、新卒2年目のメンバーに話を聞きました。
- MEMBERソリューション技術部
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企画開発課
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企画開発課
SCENE 01
求められたのは丁寧なヒアリングと細かな対応力
電子カルテをはじめ、医療現場のIT化は日進月歩。それゆえに新旧システムやさまざまなIT機器が入り乱れている現場でもある。今回のプロジェクトは、医療機関の臨床検査における情報システムの構築から運用・保守まで。システムに求められたのは、どのような役割だったのかーー。
2018年の立ち上げ時点からPMとして陣頭指揮をとってきたは、「お客さまは日本有数の歴史ある企業ですが、それゆえにまだ手書きの依頼書などをOCR装置で読み取りをするシステムが数多く残っていました。その紙を廃し、PCで情報のやり取りを行うネットワークを構築。臨床検査結果のデータ化により、即時に病院側の端末で確認することができ、電子カルテ等への連携も容易にしようというものです」と説明する。
「検査するラボは各地にありますが、特定の病院には特別な処理が必要なケースがあるなど、実にさまざまな地域特性があります。しかもシステムに落とし込むための全体の業務フローを把握している人は、いないに等しい状況です」。さらに時間の経過とともに新たな項目が加わるなど、業務内容は変化を続けている。毎週行われる定例会議で丁寧にヒアリングしつつシステムに反映させ、確認するという繰り返しだ。
このフローを反映した共通基盤システムは、スムーズに進行できた。しかしエンドユーザー側の環境や手順などが煩雑で、想像以上に求められたのは“細やかな対応力”だった。
「このほかにも、現場ではさまざまなシステムが稼働していて、それぞれに改修も行われています。その改修への対応も随時必要となります」。
SCENE 02
別案件からより大きな仕事へ飛躍
このプロジェクトは、WEB上のカタログサイトの設計受注がきっかけだった。
「お客さまの臨床検査項目を紹介するためのものでしたが、仕事を進めていくうちに臨床検査に関する共通基盤システムの受注に至りました」と。丁寧なヒアリングと業務知識への理解、エンドユーザーの満足度の高い設計などが、大きなプロジェクトへの流れを呼び込んだ。
現在、11人体制でこの案件に対応しているが、その中の一人が2021年度の新卒入社で、入社1年目からこのプロジェクトに参画しているだ。
「プロジェクトメンバーになった時にはすでに運用されはじめていて、お客さまからは運用しながら新たな要望が上がってくる状態でした。それをシステム改修に結びつけるのですが、そのためには基盤システム全体の仕様と技術的な理解が必要で、それを学びながら今の課題に取り組むという1年でした。学ぶことも考えることも多く、だからこそ面白いと感じています」と話す。
SCENE 03
新人が自ら学び、挑戦する文化
このプロジェクトを通して、は改めてPMとしての気づきがあったと言う。
「今回、新卒のもメンバーとなって一緒にプロジェクトにあたる中で、1年で大きくスキルアップし、インフラの設計などにも挑んでくれています。OSTechには、課やチーム単位でも新しい技術やIT情報を共有したり、業界知識の勉強会などを行ったりする文化があります。その文化が、新人を頼もしいメンバーに育てていく大きな一助になっていると思いますね。これからもその文化を大切にしていきたいです」。
は、「先輩方が話されている話題が気になって自分で調べたり、サーバーを借りて自分が組んだプログラムを実行してみたりしました。その際にアドバイスをいただける環境が、本当にありがたいです」。
今回のプロジェクトには、大いに鍛えられたともは言う。
SCENE 04
OSTechだからこそ感じられるプロジェクトの手応え
の入社の決め手は何だったのだろうか。
「前職は社内SEだったので、自社のシステム以外を構築することはなく、小規模なプロジェクトにしか参画できなかった。ところがOSTechなら、OSTechの規模メリットだからこそ対応できる、名だたる大手企業のプロジェクトにPMとして参画することが可能で、またさまざまな業種業態に関わることができる。今回のプロジェクトもそうですが、挑む面白さがあります」。
は、「実はインターンシップを経ての入社なのですが、仕事ぶりが素晴らしい先輩がいて、観察していると仕事の打ち合わせや情報共有などでコミュニケーションがよく取られていました。その様子に、ここなら自分を高められると思いました」と振り返る。そしてと同じく、大手企業やさまざまな業種業態を幅広く知ることができるのも魅力と感じたそうだ。
最後には、「先輩PMの実績もあり、入社当時よりさらに一次請けのプロジェクトが増え、私も現在、複数の案件を抱えています。新しく入社される方にも、OSTechだからこそのPMのやりがいを、きっと見つけていただけるのではないかと思います。ともにOSTechのポテンシャルを高めていきたいですね」と、結んでくれた。